



登場人物
お母さん
香草が苦手。特にパクチー。アレルギーは無いが、寒冷蕁麻疹持ち。
お父さん
ナスだけ苦手。実はそれには理由があって…
りい子(お姉ちゃん)
ぐにゃっとした鶏皮が苦手。カリッとしていると好き。
りい太
セロリが苦手で、好物の牛乳で飲み下す。あまりに大量の牛乳を飲むため、一時期彼専用の安価な牛乳を購入していた。
子供たちのクラスメートには、必ずと言っていいほど食物アレルギーの子がいます。
しかし私や夫の子供時代には、食物アレルギーを持つ子供はあまり存在しませんでした。
なぜならアレルギーと言う定義そのものが、世間に広まっていなかったからです。
子供たちの
『この食べ物食べると気持ち悪い』
『なんとなく具合が悪くなるような気がする』
『良く分からないけど何故か食べたくない』と言う思いは、好き嫌いや甘えで片づけられていました。
そして、ちゃんとした検査も受けさせてもらえず、そのまま放置され続けてきたのです。
夫もそんな元子供の一人です。
彼はアレルギーの存在を知っています。
アレルゲンや、アナフィラキシーショックの事も知っています。
なぜ彼の両親は自分たちの子供のアレルギーを見落としてしまったのでしょう。
夫のアレルギーの症状は派手な蕁麻疹が出たり、吐き戻したりするものではありません。
少し口元がかゆくなったり、お腹がゆるくなったりと言う、
見た目ではあまり分からない、アレルギーとしては軽い症状でした。
おそらくですが幼い頃の夫の訴えは、ただの好き嫌いや甘えで片づけられてしまったのでしょう。
成長し、大人になった彼はナスを食べるとかゆくなる事に疑問も抱いていませんでした。
食べると長芋のように口がかゆくなるもの、と思い込んでいました。
漫画にあるようにナス料理を出した時、実は…と言いだして、
あれ、なんかおかしいな?と気づきました。
夫のアレルギーの件は、私にとって忙しい毎日に追われ、子供の言うことを適当に聞き流す日常を思い直す良いきっかけになりました。
我が子の切実な訴えまで、聞き漏らさないように気を付けたいと思いました。
おまけ…この一件以降、我が家ではナスは食卓に上らなくなりました。
↓食物アレルギーについて絵を多用して分かりやすく解説してあります。
参考サイト
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