



登場人物
お母さん
前回のお話はこちら。楽ですよ、との甘言にそそのかされてPTAのベルマーク係になった。
ベルマーク集計が始まる前に出欠が取られました。
次々と読み上げられる名前。
私の名前も読み上げられたので、
はい!
と元気よく返事をしました。
はさみやのりを使う作業なので、
工作だ!
お仕事なのに、工作が出来るなんて嬉しいな!
とのんびり構えていたからです。
ちょっと空気が変わったな、と感じ始めたのは、無断欠席者がいることが判明したころからです。
おそらく高学年の子を持つママたちだと思うのですが、
知り合いのママ友とヒソヒソと話し出したのです。
それはヒソヒソ話ではありましたが、筒抜け状態でしたので、
私の耳にも否応なしに入ってきました。
彼女らの言うことはこうでした。
『みんな理由があるのに、一人だけ休んでズルい』
仕方がない反応なのかな、と思いました。
まだ歩くのもおぼつかない、小さな子供を連れて参加しているお母さんもいました。
仕事に都合をつけて、なんとか出席にこぎつけたワーママもいました。
あまり体調の良くない人もいました。
そう言う人たちからしたら、無断欠席なんて言語道断でしょう。
ただ、ほんの少し、雰囲気がとげとげしいものになったことを肌で感じました。
続きます
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