



登場人物
お母さん
大学生の時の話。前回の過去話は非常に人気がなかったが、しょうこりもなく書く。
また私の過去話です。
前回の話
はPV(閲覧数)的に非常に人気がないものでしたが、こりずに書きます。
だって本当に描きたかったことはこっちですし。
どんなに面白いもの書いてても、
自分語りしだした時点でああ、やっちまったな!って思う
とか言ってたけど
(∩゚д゚)アーアーきこえなーい
大学生の時、私は漫画研究会(漫研)に所属していました。
漫研と言っても、真面目に漫画を描いているサークルではありません。
年に一度、部誌を発行するものの、
それ以外は
漫画を読んでゲームをする、たまり場みたいなところでした。
漫研の正しい姿だと思います。
そんな漫研にも気合を入れるイベントがありました。
それが学園祭です。
わが校の漫研は、
代々学園祭で似顔絵を描いて、部費の足しにしていました。
1枚500円程度だったと思います。
パイプ椅子と長机を設置して、お客様に眼前に座ってもらってその場で描くスタイルです。
学園祭前に部員相手に似顔絵の練習をするのですが、
なぜ似顔絵を売り物にするというチョイスをしたのか
卒業していった先輩方の胸倉をつかんで小一時間問い詰めたい。
と言うのも、漫画を描くスキルと似顔絵を描くスキルは全く別物と言っていいからです。
とりあえず吼えろペンの炎燃(ほのお もゆる)先生の魂の叫び、置いときますね。
写実的な似顔絵を描くにはデッサン力が求められるのですが、
前にも述べた通り、この漫研は
漫画を描かない、漫画を読む漫画研究会です。
デッサン力があるわけもなく。
さらに、目の前で描くわけですから、ずっと黙っているわけにもいきません。
高いコミュニケーション能力が求められるわけです。
部室にこもって漫画とゲームばかりやっている人間に、そんな高度なことを求めるのが間違っている。
似顔絵を描きつつ脇汗を大量にかきながら
どうにかこうにかお客様をさばいていきました。
ふと気が付くと、知らないお兄さんが一人いました。
私は隣にいた部員のKちゃんに話しかけました。
「あの人、だれ?」
「なんかね、漫画家らしいよ!」
「ま、まんがかぁ!?えらいひとじゃん!」
漫研では、漫画家ならどんな人間でもリスペクトの対象です。
しかも私は本物の漫画家を見るのは人生で2回目。
(1回目は柴田 亜美先生。サイン会でお会いしました。)
否応なしにテンションが上がりました。
続く
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